【170日目 12/8】足摺岬七不思議の七はたくさんあるという意味
みなさん、たっすいがはいかん!高知旅行中にちょいちょい「たっすいがは、いかん!」ていう看板があったんですね。
その看板がビールの絵と一緒だったり、龍馬先生が言っていたりしたので、勝手に
「飲酒運転は絶対ダメ!」ていう飲酒運転撲滅の看板だと思ってたんです。
でも今調べてみたらこれはキリンビールのCMの一つでした。
「たっすいが」は「薄い・つまらない・頼りない」という意味で、「薄いビールはダメ!」
っていう意味でした。
そういえば看板のビールは思いっきりキリンラガービールで、飲酒運転撲滅の看板に
具体的な商品出すわけないですよね。
あてはまっこと阿呆もんやか。
さて、この日は四万十川キャンプ場で起床、時間制限がないのでだらだらしてしまい、
9:30ごろにテント撤収をしていると、昨日人影がなかったテントから70歳くらいのおじさんが
出てきて、僕がテント撤収している様子を自転車に跨がったまま観察していました。
話しかけてみると、そのおじさんも全国を自転車で旅している人で、四国にはもう1年半も
いるそうです。
1年半長いなーとビックリしたら、パチンコしながら停滞したり旅したりしているらしく、
このキャンプ場も2回目で今回は3日前からいるそう。
昔奥さんと一緒に車で旅したところを自転車で一人で回っているという話をしていたので、
てっきり奥さんに先立たれたのかと思ったら、家で子供や孫たちと一緒に健在だったので、
ガクっとしました。
結構話し込んで四国の観光の話や自転車の話をして、キャンプ場を出発したのは10:30過ぎ。
おじさんはテントそのままにパチンコ屋へと旅立っていきました。
先日のバイクの若者といい、四国で会う旅人は自由な旅している人が多い。
河口に程近いので、ここまで来ると清流というより只の川です。
じゃあの!
ここからは四国最南端、足摺岬を目指します。
うまいこと考えますね。
なんとなく合気の達人ぽい佇まい。
9つしかゲットできなかったです。
(中岡慎太郎、岩崎弥太郎、お龍と君枝、坂本龍馬、長宗我部元親、板垣退助、山内一豊、
山内一豊の妻 千代、ジョン万次郎)
天狗の鼻展望台が見えてます。
天狗の鼻展望台へは数百mなので歩いていきます。
天狗の鼻展望台からの足摺岬。
荒々しい岩肌が印象的ですが、岩手の北山崎とか紀伊半島の三段壁の方がダイナミックな気がする。
足摺岬灯台。
足摺岬といえば投身自殺というイメージがあるので、自殺防止の看板があるのを
見て、ちょっとゾッとしました。
こういう断崖絶壁では付き物なんだけど。
足摺岬周辺には足摺岬七不思議というものがあるので、主だったところを回ってみました。
七不思議と行っても七つではなくてもっとたくさんあります。
弘法大師が一夜で鳥居を作ろうとしたけど、天魔が鶏の鳴き声をしたので夜が明けたと思って
途中で建てるのを止めた跡。
和歌山県の橋杭岩みたいですね。
大師も朝になったからと言って途中で止めることないのに。
大師が爪で「南無阿弥陀仏」と岩に書いたそうです。
今でも岩の真ん中くらいにうっすらと字が見えます。
穴に硬貨を投げ入れるとチリンチリンと落ちていく音がいつまでも聞こえたという。
今は穴が途中で塞がっているようで、お金いれてみても音は結構あっさり止まりました。
大師がここから亀呼んだそうです。
亀像の台の足摺岬という文字が可愛い。
親孝行者が岩をゆすると巨大な岩が揺れ動いて、岩の上にのせた小石が落ちるという。
肩揉みの要領で岩を揺らすと揺れることから親孝行者なら揺らせるとかなんとか。
ピクリともしませんでした。
賀登上人とその弟子の日円上人が一緒に補陀落渡海をしようとしていたが、日円上人が先に
渡海したので、賀登上人は大変悲しんで落ちる涙が不増不滅の水になったという。
鉢も水も見つからなかったんですが、右側の石の向こう側に水が溜まっていたようです。
この説明文を読んだとき賀登上人大人げないなあと思ったんですが、補陀落渡海が即神仏にも
近い行為だったことを知ってちょっと見方が変わりました。
亀石。
亀呼場の方を向いている亀みたいな石。
確かに亀みたいにみえるけど、七不思議?
潮が満ちるとこの水が溜まり、潮が引くと水がなくなるという。
本当かどうか簡単に検証できそうですが、どうなんでしょうか。
この辺りの笹はこれ以上大きくならないという。
これ以上ってのがよくわからん。
塚は見えませんでした。
まだマイナーどころはありそうですが、これで一通り見たので終了。
奥に弘法大師の像があってびっくりした。
家の色は各人の自由だと思うけど、ガードレールまで紫なのはちょっとびっくり。
土佐清水市はジョン万次郎の出身地だそうで、至るところにこの看板があります。
確かに波瀾万丈な人生は大河ドラマになっても良さそう。
轢くぞって言ったら離れていった。
海の駅にジョン万次郎記念館があるので寄ってみます。
海の駅敷地内にあった万次郎少年隊。半裸舞踏会。
もとい万次郎少年像。
ミュージカルっぽくて格好いい。
資料館に入ってすぐ、ビビる大木名誉館長が出迎えてくれます。
ビビる大木も土佐清水出身、ではなくて埼玉県出身。
なぜビビる大木が名誉館長なのかは不明。
ジョン万次郎は、漁に出たところ遭難→無人島に漂流→仲間とサバイバル→通りかかった
アメリカの捕鯨船に救助→ハワイまで送ってもらう→仲間はハワイで船を降りたけども
万次郎は船長に従ってアメリカに行く→捕鯨船に乗って世界の海を渡り歩く→日本に帰る
資金を集めるためにゴールドラッシュで一稼ぎする→日本に帰ると欧米文明の知識を
買われて幕府に召し抱えられる→勝海舟と臨海丸でアメリカ行ったり、船の建造や航海術の
指導や通訳など、開国に揺れる日本で超重要な役割を果たす→最後は教育者として一生を
終える、という波瀾万丈の人生を送った人。
特に、日本に帰る資金を集めるためゴールドラッシュに沸くカリフォルニアで一稼ぎ、
というところがロマンだ。
資料館を出たら16:30過ぎ。
17時に日没、17:30には真っ暗、暗くなる前に目的の道の駅に着けるか。
まだ直売所が開いていたので半額の弁当を買って、道の駅が17:30に閉まり店員が帰るのを
凍えそうになりながら見届けてから、即テント設営。
ここの道の駅はトイレにたくさんの鉢植えが飾られていて、気持ちの良い道の駅でした。
んじゃ!
走行距離 61.18km
走行時間 4:31
出発地点 四万十川キャンプ場
到着地点 道の駅めじかの里土佐清水