【161日目 11/29】Back To The 香川(最北端を取り戻せ!)
みなさん、えっとぶりでー。道の駅公方の郷なかがわにテントを張って、次の日の予定を考えていたとき、
とんでもないことに気がついてしまいました。
香川県に大切なものを忘れてきてしまったのです。
最初はこのまま南下して蒲生田岬というところを目指そうとしてました。
蒲生田岬は四国最東端の地という説明を読んでいる時に、「あれ、四国最北端てどこだっけ?」
という疑問が浮かんできて、よく考えてみると四国最北端はスルーして来てしまった、という
ことが判明しました。
淡路島やら小豆島やら男木島やら、四端を意識しない島を渡り歩いてきたからだろうか、
四国の四端のことが完全に頭から抜けてしまっていました。
調べてみると四国最北端は香川県高松市の竹居観音岬というところ、朝の5時過ぎに
雨の中テント撤収した道の駅源平の里むれから10km程度のところにあります。
今から戻ると片道100kmくらい戻らないといけない。
最初に頭に浮かんが解決法は「気づかないふりして先進んじゃおっかな」というもの。
正直かなり魅力的ですが、折角四国一周するのに後悔を残してしまうし、残りの道程の
モチベーションが著しく低下してしまいそうなので却下。
プランBはこのまま先に進んで、四国一周し後に、また今治から高松まで走って
最北端踏破するというもの。
これはここから戻るよりも走行距離がさらに100km近く延びてしまうので却下。
というわけで今から100km戻って最北端到達するという正攻法しかないという
結論に達しました。
往復200kmで近くの寄り道となるので、今までのペースだと2~3日かかることに
なりますが、観光をすっ飛ばして真面目に走れば1日200km走行できる、かも。
という奇跡にかけてみよう。
そして四国最北端という忘れ物回収の旅が始まりました。
昨日走った道を逆走すること30分後。
あまりの向かい風の強さに1日200km走破を諦め、それどころかやっぱり最北端は
忘れて先進もうプランの誘惑に耐えて、道路脇に佇む42歳の姿があった。
昨日もかなり風が強かったんだけど、追い風だったんですよね。
今日も同じような風が吹いてるから、逆走するともろに向かい風になるんですよね。
結構真面目に漕いでも時速20kmいかないんですよ。
最北端諦めて先に進めば、一転して追い風になるんですよ。
5分くらい真面目に引き返そうか考えました。
が、やっぱり忘れ物取りに戻ることにしました。
よってみることに。
旗山という小山の上にあるらしい。
小さい丘のような山だったので、像も小振りなものを想像していたら、結構大きくて
迫力ある像でした。
屋島に逃れた平家に奇襲をかけるために、義経は旗山の山頂に源氏の白旗を掲げて軍勢の
士気を高めたという謂れがあるそうです。
そういえば右側に白旗がはためいてますね。
800年前にここに義経が立っていたかと思うと胸熱。
神社もあったけど先を急ぐのでスルー。
今回は鳴門海峡の方は回らずに、山を突っ切ってショートカットルートを進みます。
標高二百数十mの峠越えがあるけど仕方ない。
猿もいましたが、車に驚いて逃げてしまった。
海沿いの道は逆風がなおさらきつくて泣きそう。
今回は冷やしぶっかけ、かしわ天、ちくわ天。
かけうどんだと物足りなかった麺の腰も、冷やしぶっかけにすると十分楽しめました。
あの日と違って良い天気。
この香川の地酒、金陵の原酒生酒初しぼりには香川にいる間、ずっとお世話になってました。
原酒なのでアルコール度数も高ければ味も濃く、美味しく良い感じに酔っぱらわせてくれる
魔性の酒。
こいつのお陰でブログ更新できなかった夜も多いかも。。。
ようやく縁を切れたと思ったのにまた出会ってしまうとはな。
ピンクのバッジはうどん県章バッジ。
これを買えただけでも戻ってきたかいがあった。
なんて満たされている場合じゃないんです、まだ最北端まで10kmちょいあるんです。
庵治半島の先端に竹居観音岬はあるんですが、左から回るとアップダウン激しそうなので
右回りで行ってみました。
庵治の街中を走るルートなんですが、至るところで庵治石の加工をやっていて活気が
ある街でした。
映画「世界の中心で愛を叫ぶ」の舞台でもあるのかな、看板がありました。
原作も映画も観てないので詳細不明。
ここから数十mの坂を降りると最北端の標識があるんですが、見るからにキツそうな坂なので、
自転車はここに置いて歩いて向かいます。
忘れ物はしっかり回収したぜ!
ルートを走ってみます。
確かにアップダウンの連続でしたが、そんなにきついところもなく、左側ルートときつさは
そんなに変わらないかも。
景色はこっちの方が断然良いです。
歯に関係ある展示なのかなと思ったけど、パッチワーク展とかやってて関係無さそう。
調べてみたらB級スポット的な美術館の様でした。
さぬき市志度に平賀源内記念館があったので寄ってみる。
平賀源内はこの町出身だそうです。
閉館30分前に入館したのでゆっくりは見れませんでしたが、充分楽しめました。
平賀源内はエレキテルの作成や土用の丑の日のキャッチコピーなどで有名ですが、採掘や絵画、
陶磁器の作成など、実に色んなことに挑戦していた人なんだな。
日本のダヴィンチやで。
この後は途中のスーパーで惣菜買い出しして、前回もお世話になった道の駅みろくに到着。
雨降る心配はないので人が来なそうな芝の上にテント張って、金陵初しぼりで晩酌。
かなりしんどい一日だったけど、四国最北端を無事回収できたので満足。