【123日目 10/22】熊野古道を歩いてみました。
みなさん、アハラン。さっそく紀伊半島2日目、始めます。
紀伊半島の観光スポットといえば世界遺産にもなっている熊野古道が出てくるんですが、
今ひとつどういうものかよくわからないままここまで来ました。
どの道が熊野古道で、どこを見れば良いのか、自転車で行けるものなのか。
なのでまず熊野古道センターに勉強をしに来ました。
センターのおじさんが物凄く丁寧に、かつ分かりやすく教えてくれて大感謝。
熊野古道とは、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へ通じる参詣道の
総称で、伊勢からの伊勢路、高野山からの小辺路、京や西方からの参詣動となっていた
田辺からの中辺路、同じく田辺から出ているが海沿いを通る大辺路、と4つあるらしい。
中辺路は貴族なども使用した道でよく整備された道、大辺路は風光明媚な海沿いの道で
歌を読んだり画を描いたりしながら通った道、小辺路は結構な峠を越える山道、伊勢路は
石畳が綺麗、などなど。
他にも熊野三山へ続く道はあるけれど、名前に「路」がつく4つの道が「紀伊山地の霊場と
参詣道」として世界遺産登録されているんですが、道全体が登録されているわけではなく、
昔からの石畳が残っている部分など、部分部分が世界遺産となっているそうです。
ちなみに石畳は、紀伊山地は降雨量が多いため雨でも通るための舗装のために敷かれた
ものだそう。
すでに伊勢路は大分通りすぎていますが、これから進む道から簡単にアクセスできる
スポットとして、波田須の道というところをお勧めしてもらいました。
そこの石畳は鎌倉時代に敷かれたものだそうです。
おじさんに再び感謝。
おじさんの説明以外にもいろいろ展示物で予習できるので、観光前に寄ることを推奨。
そしてまた坂&坂の旅路に出発。
基本昨日と同じような道のりで、山道の合間に入り江がちょっと出てくるよう感じ。
そんな中で久しぶりに海岸に遭遇しました。
新鹿海水浴場の海岸。
緑がかって透明度の高い海だったんだけど、うまく撮影できず。
スマホと曇り空のせいにしておこう。
たまにこんな感じで熊野古道の峠道とクロスしますが、波田須の道まで熊野古道はスルー。
車一台がやっと通れるくらいの道ですが、国道42号です。
酷道ですね。
近くまで来て入り口見つけられず少し迷いましたが、波田須の道に到着。
10分も経たずに通り抜けてしまう道ですが、やっと熊野古道を通ることができました。
びっしり苔むした石に時代を感じます。
鎌倉時代の石畳は石も大きくおおざっぱで、江戸時代の石畳は石も小さくきめ細やからしい。
道の途中で力尽きて亡くなってしまう方も多くいたそうで、途中途中に慰霊碑なんかも
あったりするそう。
昔は参詣も命がけ。
ちなみに熊野古道センターのおじさんは伊勢路を1週間かけて踏破したそうです。
坂ばっかりとか愚痴ってますけど、山道を歩いて越えることを思えば楽なもん
なんでしょうねー。
なんて、走り終わったから言える言葉。
まだまだアップダウンは続きます。
歩行者用ボタン式信号はよくあるけど、車両用ってのは珍しくない?
鬼ヶ城に到着。
ここを根城にした海賊が坂上田村麻呂に成敗されたという伝説があります。
いきなり鬼の横顔っぽい岩がお出迎え。
牙のように尖った岩や、大根おろしのように波打った岩など、なんとも荒々しい奇景。
海賊が根城にしたってのも本当にありそうな感じ。
残念ながら現在は途中で通行止めになってます。
まだまだ奥があるようだったので、残念。
でも日が暮れかけていたので、丁度良かったかも。
鬼ヶ城を過ぎると久々の海岸と直線道路が現れて、心底嬉しい。
ダッシュで先を急ぎます。
獅子が海に吠えているように見える獅子巌。
これは良くできていて、本当にそれっぽく見える。
写真だといまいちだけど。
本日の宿と決めていた道の駅パーク七里御浜は、なんかテント張りにくい感じだったので、
すでに日は落ちて真っ暗ですが、もう数kmほど先にある道の駅紀宝へ向かいます。
平地の直線なので、へっちゃらです。
無事道の駅紀宝でテント張れそうなのでここに落ち着くことにしましたが、二人組の
珍走族が駐車場にタムロしていました。
その内爆音立てて走り去っていきましたが、念のため駐車場から見えない屋根が
ないところテント張ったら、バッチリ夜に雨が降って悲しい。
テントの中で雨音聞きながら一日が終わりました。
んじゃ!
走行距離 78.22km
走行時間 5:55
出発地点 道の駅海山
到着地点 道の駅紀宝町ウミガメ公園